共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2021年3月

ヌードルボウル現象下のASEAN自由貿易地域の貿易創出効果に関する実証分析

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
17H03875
体系的課題番号
JP17H03875
配分額
(総額)
17,160,000円
(直接経費)
13,200,000円
(間接経費)
3,960,000円

第1に、ASEANを含む東アジア諸国の食料品貿易動向を重力モデルで調整された貿易結合度指数を計測することによって明らかにした。韓国,台湾,中国,タイから輸出先である東・東南アジアへの輸出の貿易結合度が高いことなどを明らかにした。第2に、タイ、マレーシア及びASEANとの貿易結合度の高い中国を対象として、主要な貿易パートナーとの間の産業内貿易の程度を、本研究内で新たに提起した分析手法を用いて明らかにした。第3に、東南アジア諸国、アフリカ、北米・中南米諸国のコメの作況指数の推計を行い、東南アジア諸国内の作況変動が増大しているかどうかを、時系列モデルを使って分析し、分散が増大していないことを確認し、また、東南アジア諸国の間で作況指数の相関が高くなる傾向にあることを確認し、作況変動の相関がコメの国際価格に及ぼす影響を評価した。第4に、ASEAN諸国を含む41ヶ国豚肉国際貿易モデルを構築し、アフリカ豚コレラによる中国の豚肉生産の減少が、国際価格、諸国の生産量、消費量、貿易量に及ぼすインパクトを評価した。第5に、農産品貿易に関する数国間の定量的な地域比較分析の一つであるネットワーク分析を行った。またタイを対象として、メンバー国の農業政策の動向把握を行った。第6に、インドネシア、タイ及び中国を現地視察し、ASEAN事務局及び関連する行政機関、卸売市場や小売市場などでのヒアリングを行った。インドネシアとタイにおいては、ASEAN域内の農産品にかかわる非関税障壁の事例として、文献等では得ることのできない情報に触れる機会が得られた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17H03875
ID情報
  • 課題番号 : 17H03875
  • 体系的課題番号 : JP17H03875

この研究課題の成果一覧

論文

  10

MISC

  1

講演・口頭発表等

  6