保健医療総論1を受講する学生に講義開始前と終了時にアンケート調査を実施し、学習効果の検討を行った。平成26年4月7日から9日に開講された保健医療総論1を受講した札幌医科大学保健医療学部看護学科50名・理学療法学科・作業療法学科各20名の1年生計90名を対象とした。開始前アンケート30部、終了時アンケート74部が回収され、開始前アンケートの有効回答が30、終了時アンケートの有効回答は73となった。開始前よりも終了時のほうが全体的に肯定的な方向へ回答が変化していることが分かった。開始前よりも終了時に否定的な選択肢に回答があった質問項目は、他者との協調連携が求められる内容であり、講義を受けることによって、演習の難しさを実感した学生がいたことを示していると考えられた。保健医療総論1は大学に入学したばかりの学生にとってはまさに実践に即した臨床場面であり、難しさを感じることもコミュニケーション力を培うことに有用であることが推察された。