Jul, 2021
【生活習慣病の克服に向けたゲノム医療-ゲノム医科学の進展と精密医療の実現】精神神経疾患 非アルツハイマー型認知症 前頭側頭型認知症およびレビー小体型認知症を中心に
医学のあゆみ
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- Volume
- 278
- Number
- 5
- First page
- 451
- Last page
- 455
- Language
- Japanese
- Publishing type
- Publisher
- 医歯薬出版(株)
前頭側頭型認知症(FTD)とレビー小体型認知症(DLB)は、代表的な非アルツハイマー型認知症である。FTDは前頭葉および側頭葉に神経変性が生じ、行動異常や失語など多彩な臨床症状を呈する。DLBは変動する認知障害、幻視、レム睡眠行動異常、パーキンソニズムを中核症状とする。病型により脳内に蓄積するタンパク質が異なっており、FTD患者脳ではタウ陽性あるいはTDP-43陽性の封入体が認められる。DLBではαシヌクレイン陽性のレビー小体が認められる。こうした病理像の違いが生じる一因として、発症に関連する遺伝子が異なることがあげられる。本稿では、FTDとDLBのゲノム解析に関する最近の知見を紹介し、この領域のゲノム医療を展望する。(著者抄録)
- ID information
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- ISSN : 0039-2359
- Ichushi Web ID : 2021266223