共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2025年3月

若年層教員の教職キャリア発達についてのマルチパネルデータ分析

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
20H01683
体系的課題番号
JP20H01683
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
17,680,000円
(直接経費)
13,600,000円
(間接経費)
4,080,000円
資金種別
競争的資金

データ生成:令和2年度は、量的・質的パネルデータの生成を実施した。量的データは、①A県県立学校N=約3400×2(2019-2020)、②A県小中学校N=約5000(2020)、③A県小中学校1-3年目教員調査N=約200×3(2018-2020、毎年調査)、④B市2018年度初任者コーホートN=60×36(2018-2020、毎月調査)において収集した。質的データは、教職大学院修了生に絞り、A県内の39名の勤務校校長にヒヤリングを実施した。特に、①及び②では、教育委員会・学校フィードバック用のダッシュボードを開発し、これまでにない質の高いデータ・フィードバックを実施することができた。
研究協議:年度末に、研究分担者(データ分析担当者)によるオンライン協議を実施した。これまでのデータベース生成状況と分析の役割分担を確認した。
研究成果報告:これまでに収集したデータを用いて、令和2年度中に2本の学術論文を刊行した。①「若年層教員のキャリア発達における信頼効果」では、若年層教員のワーク・エンゲイジメント、抑鬱傾向、主観的幸福感に対する組織的信頼の効果を検証した。②「教員のキャリア資本がウェルビーイングに及ぼす影響:縦断データのマルチレベル分析」では、教員の主観的幸福感の変動に対する、職能開発、ワーク・エンゲイジメント、抑鬱傾向、時間外勤務時間の効果を検証した。時間外勤務時間の縮減が教員のウェルビーイング上昇に結びついていない現実が明らかとなった。
展望:教職大学院修了の効果については、大規模なA県小中学校パネル調査が実施可能となったことにより、信頼性と妥当性の高い結果を提示できる可能性が高まった。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-20H01683/
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20H01683
ID情報
  • 課題番号 : 20H01683
  • 体系的課題番号 : JP20H01683

この研究課題の成果一覧

論文

  4

講演・口頭発表等

  16