2016年4月 - 2020年3月
オープンソースを利用した小規模英語能力測定マルチステージテスト開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
コンテンツ・バランスの管理をするために,既存のアイテム・バンクを使って開発したマルチステージテスト(MST)のパイロットテスト受験協力者に対して,インタビュー調査を行った.行ったパイロットテストは,木村(2017)と同じ形式のもので,2つのステージ4つのモジュールで構成され,第1ステージ終了時に,「難しい問題が出ても問題数が少ないテスト」と「問題数が多くても易しい問題が出るテスト」を選べるMSTであった.受験協力者がテストを受けているコンピュータ画面を録画しておき,テスト終了後にそれを再生しながら,インタビューを行った.それぞれの場面でどのように考えて回答したか,第1ステージ終了時にどのように考えて第2ステージを選択したか,受験したテスト全体をどのように感じたか,について話してもらった.結果としては,先行研究と同様の傾向(「難しい問題が出ても問題数が少ないテスト」よりも「問題数が多くても易しい問題が出るテスト」を選ぶ)が確認され,より明確に受験者の心理的側面を考察することができた.
この成果については,統計数理研究所の共同研究法報告書に「小規模多段階コンピュータ適応型テストの検証:受験者へのインタビューからの一考察」としてまとめた.また,過年度までの成果について,7月にスペインで開催されたIATED主催のEDULEARN2018において,“Shorter Tests with More Difficult Questions, or Longer Tests with Easier Questions: Which Do Test Takers Prefer?”というタイトルでポスター発表を行うとともに,EDULEARN18 Proceedingsに論文を掲載した.
この成果については,統計数理研究所の共同研究法報告書に「小規模多段階コンピュータ適応型テストの検証:受験者へのインタビューからの一考察」としてまとめた.また,過年度までの成果について,7月にスペインで開催されたIATED主催のEDULEARN2018において,“Shorter Tests with More Difficult Questions, or Longer Tests with Easier Questions: Which Do Test Takers Prefer?”というタイトルでポスター発表を行うとともに,EDULEARN18 Proceedingsに論文を掲載した.
- ID情報
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- 課題番号 : 16K02987