2003年5月
論三階教与禅宗在思想上的接近―以“自己"認識与“他者"認識為中心
中国禅学
- 巻
- 第2巻
- 号
- 開始ページ
- 203-221
- 終了ページ
- 記述言語
- 掲載種別
- 記事・総説・解説・論説等(その他)
本論文は、三階教と禅宗の思想に関して、自己と他者の認識に焦点をあてて比較したものである。三階教は自己悪の認識を重視し、禅宗は自己の内なる仏性を見ることを重視したとされるが、実際には三階教文献と見紛うような思想内容を含んだ禅宗文献が見られ、特に唐代の禅宗文献においては三階教文献と酷似した文章表現が散見されることを明らかにした。これすなわち、両者の思想的交渉を端的に示すものといえる。(中国語)