2016年4月 - 2019年3月
がん細胞を標的とした抗EGFR抗体薬-SNP認識型人工核酸の創成と機能評価
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
KRAS遺伝子1塩基変異を標的として,細胞膜透過ペプチドとシステインプロテアーゼ切断シークエンスを導入したinchworm型ペプチド核酸(PNA)-ポリエチレングリコール(PEG) conjugateを合成し,ヒト膵臓腺癌由来がん細胞BxPC-3細胞(KRAS遺伝子野生型)とPANC-1細胞(KRAS遺伝子変異型)への細胞死誘導効果について評価した。この結果,BxPC-3細胞ではフルマッチ型(FM)で,PANC-1細胞ではミスマッチ型(MM)で,優位な細胞死を誘導することが示された。この成果は,KRAS遺伝子1塩基変異を標的とした新規な遺伝子治療薬として利用できることを意味している。
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- 課題番号 : 16K05917
- 体系的課題番号 : JP16K05917