共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

高齢者自主グループの運動を普及・継続するための仕組みづくり:住民参加型の実証研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K11055
担当区分
その他
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

本研究はグループで自主的に運動を継続することが、個人の身体機能・精神的健康の改善、社会的つながりの強化を通じて、ポピュレーションレベルでの身体活動促進と介護予防につながることを仮定した。藤沢市老人クラブ連合会(市老連)と共同で、住民参加によるグループ運動開始・継続のための仕組みづくりとその効果(質問紙調査とワークショップ)および短時間・低強度運動プログラムのフレイル予防効果(クラスターランダム化比較試験: cRCT)について検討することを目的とした。
2018年度は、各クラブのグループ運動の実施状況および会員個人の身体活動、健康状態、社会的つながり等を質問紙で調査した。対象は全クラブ(124クラブ)、全会員(6,276名)とした。調査実施にあたっては、8~9月に常任理事会および全15地区の代表者会議で説明し、質問紙を配布した。回答数は、クラブ向け調査では全124クラブ(100%)と未加入3クラブの合計127クラブ、会員個人向け調査では退会、死亡等の437名を除いた5,839名に配布し、4,102名(70.3%)であった。
ワークショップは、上記調査結果を踏まえ、2019年度に全15地区を対象に開始する予定である。2018年度は各クラブの代表者が参加する講座で短時間・低強度運動プログラム「ふじさわプラス・テン体操」(Osawa et al. 2015)と開始・継続のためのルール(自生した約束や決まり事)・ロール(自主的な役割)・ツール(役立つ道具や資源)を掲載したグループ運動ガイド(齋藤ら. 2018)を紹介し、2019年度に各地区でワークショップを行うことを案内した(全3回、参加者177名)。cRCTは、市老連事務局と2019年度実施に向けて計画・調整を行った。倫理的配慮については、慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科研究倫理審査委員会より承認を得た(受理番号2018-14)。

ID情報
  • 課題番号 : 18K11055