2017年 - 2019年
摂食障害の治療支援ネットワークの指針と簡易治療プログラムの開発
日本医療開発研究機構 日本医療研究開発機構研究費 障害者対策総合研究開発事業
患者・家族の相談窓口として期待される精神保健福祉センター、地域の診療支援体制構築への関与が期待される自治体担当課等に行政調査を実施し、摂食障害の相談実態や多機関連携確立の課題を調べ提言を作成する。摂食障害診療における精神科(クリニック、単科、総合病院)および身体科各科の連携の指針と連携に役立つマテリアルを作成する。指針作成はMinds診療ガイドライン作成の手引き2014に準じて行う。システマティックレビューとエクスパートコンセンサスにより推奨作成する。コンセンサス形成にデルファイ法を用いる。 閾値下、早期、あるいは軽症の摂食障害や専門治療の待期期間に非専門医で実施可能な簡易治療プログラムを開発する。セルフヘルプに基づくプログラムと、神経性やせ症の症状モニター、栄養・身体管理、支持的精神療法をベースにしたプログラムを作成する。プログラムを試行しフィージビリティーを確認する。既にEDの医療連携への取り組みが始まっている千葉県において自治体と医療機関による多機関連携体制のモデルを構築する。本研究によって自治体や関連する医療機関の連携が促され、ED患者が早期に適切な治療を受けられるようになると期待される。
- ID情報
-
- 課題番号 : 17930436