2021年1月
5歳児のテレビ視聴と睡眠、母親の就労25年間の推移 甲州市母子保健縦断調査より
小児保健研究
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- 巻
- 80
- 号
- 1
- 開始ページ
- 92
- 終了ページ
- 96
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (公社)日本小児保健協会
目的:甲州市母子保健縦断調査より、5歳児のテレビ視聴時間、母親の就労、睡眠習慣について25年間の推移を記述する。方法:1988〜2012年度生まれの5歳児5,736人を対象とした。テレビ視聴時間、母親の就労、児の睡眠習慣などを自記式質問票で調査し、経年比較をした。結果:テレビ視聴時間は、経年的に2時間以上3時間未満と3時間以上4時間未満の割合が減少傾向にあり、1時間未満および1時間以上2時間未満の割合が増加傾向にあった。母親の就労割合は、2000年代前半までは60%前後であったが、その後増加傾向となり2015年度以降は75%を超えた。起床時刻は2000年度以降6時台の起床が増加傾向にある一方で、8時台の起床が減少傾向であった。就寝時刻について、22時以降の就寝の割合は1990年代に50%を超えていたが、2000年度以降減少傾向となり、2006年度以降は30%前後で推移していた。夜間睡眠時間は、経年的に7時間以上8時間未満と8時間以上9時間未満の割合が増加傾向にある一方で、9時間以上10時間未満と10時間以上の割合が減少傾向にあった。平均夜間睡眠時間も経年的な減少傾向がみられた。結果をまとめると、25年間の推移からテレビ視聴時間は減少傾向にあること、母親の就労の割合は増加傾向にあること、児の早寝早起きの傾向はあるものの、睡眠時間は減少傾向にあることが明らかとなった。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0037-4113
- eISSN : 2433-2046
- 医中誌Web ID : 2021249004