2019年4月 - 2023年3月
コラーゲン結合型FGF-2による水平性歯槽骨吸収に対する歯周組織再生療法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
本研究は,水平性骨吸収に対する歯周組織再生療法を実現するために,既に歯科臨床で応用されている塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)と細菌由来のコラーゲン結合ドメイン(CBD)を組み合わせた融合タンパク質(CBFGF)を用いた研究である。本研究の目的は,CBFGFの最適化とイヌを用いた実験モデルによる非臨床試験データの取得である。2019年度は,認可済みのbFGF製剤に合わせて,CBFGFを組換融合型から架橋型へ変更するための実験とイヌの骨欠損モデルを用いた実験を実施した。まず,CBFGFの最適化について,架橋反応の比率・濃度などの反応条件を決定するために,多量のbFGFとCBDを要した。そこで,大腸菌生産系を用いてbFGFとCBDを精製し,実験効率の改善を図った。現在は,CBDとbFGFを架橋する適切な条件を探索しているところである。また,イヌを用いた実験モデルでは,歯周組織再生療法の適応症である垂直性骨欠損(2壁性)で組換融合型CBFGFの有効性を実証し,水平性骨欠損および垂直性骨欠損(1壁性)を作製して,組換融合型CBFGFを投与した。現在,動物へのタンパク質の投与は終了し,一部のサンプルはCT撮影まで行っている。
また,組換融合型CBFGFについてこれまでに得られたデータについては,研究発表(Takashiba S, International Academy of Periodontology, 2019;Nakamura S, et al, International Association of Dental Research, General Session & Exhibition, 2019;岡本ら,日本歯科保存学会,2019;高柴,BioJapan 2019)を行って,今後の研究の進め方やCBFGFの製剤化に関して,様々な研究者や企業と情報交換を行った。
また,組換融合型CBFGFについてこれまでに得られたデータについては,研究発表(Takashiba S, International Academy of Periodontology, 2019;Nakamura S, et al, International Association of Dental Research, General Session & Exhibition, 2019;岡本ら,日本歯科保存学会,2019;高柴,BioJapan 2019)を行って,今後の研究の進め方やCBFGFの製剤化に関して,様々な研究者や企業と情報交換を行った。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H03831
- 体系的課題番号 : JP19H03831