共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2024年3月

パフォーマンス評価を取り入れた学習プロセスと作品を統合する音楽創作授業の開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究

課題番号
19K14232
体系的課題番号
JP19K14232
配分額
(総額)
3,380,000円
(直接経費)
2,600,000円
(間接経費)
780,000円

4年目にあたる2022年度は,以下の2点を中心に研究を進めた。
第1に,作曲家による音楽作品の評価プロセスや思考を解明することを目的に2名の作曲家を対象として実施したインタビューは,トランスクリプトを作成しSCAT(Steps for Cording and Theorization)を用いて分析した。その結果,「「評価」に際しては,何らかの「要求」(課題,目的,オーダーなど)が介在すること」「「評価」においては,音そのものの意味(縦・断片),繋がりや展開(流れ)を聴くことになること」「「評価」に際して「要求」に応えていないことが,消極的な評価につながるわけではないこと」などを現時点において提示できる。ただし,これらの分析結果はあくまで「仮説」であり,引き続き精査が必要である。なお,以上の内容については,日本音楽教育学会第53回全国大会におけるポスター発表および,ラウンドテーブルにおいてその一部を報告した。
第2に,過年度に作成した創作学習のルーブリックについて,その妥当性を検証する方法を模索した。具体的には,Covid-19の影響が少なくなると思われる2023年度を目処に,小学校および中学校における授業実践を検討している。特に,中学校においては,レベルに応じたルーブリックの変更も必要であることが予想される。このことから,協力校の音楽科担当教員の意見を聞き,大枠を損なわない形でルーブリックの文言を修正が可能かどうか検討した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K14232
ID情報
  • 課題番号 : 19K14232
  • 体系的課題番号 : JP19K14232

この研究課題の成果一覧

論文

  2

講演・口頭発表等

  5

社会貢献活動

  5