2012年 - 2014年
民俗宗教が生成する景観の歴史遺産化に関する研究
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(B), 基盤研究(B)) 基盤研究(B), 基盤研究(B)
本研究は、「民俗宗教」が歴史的に創り出してきた景観が、観光や地域振興を目的に再解釈される動きを「歴史遺産化」と概念化して現代の民俗社会の動態把握を試みた。調査地は三河・信州・遠江の「三信遠」を貫く秋葉街道と周辺地域で、祭祀・芸能・巡礼・イベントの調査を行い、道の持つ特性である「移動」や「移住」に注目し、有形・無形を問わず歴史遺産として生成されていく過程を明らかにした。日本各地では「遺産」概念の増殖が起こっており、ブランド化によって地域社会を活性化する動きが、政治・経済・文化を結びつけている。本研究では「遺産」の概念が、「歴史」と「記憶」と「民俗宗教」の相互作用を活性化する過程の理論化を試みた。
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- 課題番号 : 24320020
- 体系的課題番号 : JP24320020