論文

2018年3月

認知的な自他区別手がかりが運動制御に及ぼす影響

神戸学院総合リハビリテーション研究
  • 宮脇 裕
  • ,
  • 山本 大誠

13
2
開始ページ
55
終了ページ
63
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
神戸学院大学総合リハビリテーション学会

運動制御には、感覚フィードバックが不可欠である。感覚の発生由来は、「自己由来」と「他者・外界由来」に大別できる。脳内には、得られた感覚が自己由来か他者・外界由来かを区別するメカニズムが備わっており、自己由来の感覚を運動制御に利用することで、正確な運動が可能となる。感覚の自他区別には、体性感覚や視覚に基づく「知覚的手がかり」と、思考や知識などの「認知的手がかり」が関与する。運動を指標とした研究では、知覚的手がかりが感覚の自他区別に関与することで、運動制御に影響を及ぼすことが明らかとされているが、認知的手がかりの運動制御への影響については十分に検討されていない。本稿では、運動制御の観点から感覚の自他区別について論じ、認知的手がかりが運動制御に及ぼす影響について検証するための実験手続きを提案する。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1880-781X
  • 医中誌Web ID : 2018205055

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