2018年3月
地球的課題を扱うCLIL授業実践における高次思考を促す試み
名古屋学院大学論集 言語・文化篇 第29巻 第2号
- 巻
- 29
- 号
- 2
- 開始ページ
- 39
- 終了ページ
- 50
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
ヨーロッパの複言語主義を基盤とする内容言語統合型学習(CLIL)は,日本においてもその実践例が多く見られるようになった。ヨーロッパの文脈ではCLILの効果を立証する研究結果が多く発表されているが,日本における研究においては質・量ともにまだ不十分な段階にある。本論では,地球的課題の理解とグローバル・シティズンシップの涵養を目的とするCLIL授業の実践において,CLILにおいて重視される認知プロセス,特に高次思考力(HOTS)を意識した授業内活動を行うことにより,学習者の英語運用能力を高めるとともに学習者の高次思考を促すことができることを証明することを試みた。分析の結果,英語運用能力が有意に向上したこと,および学習者の授業コメントから高次思考力の活性化に寄与することができることが明らかになった。
- リンク情報
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- 共同研究・競争的資金等の研究課題
- 内容言語統合型学習(CLIL)による高校生の英語力および国際的素養の育成