アクチノイドの電解析出反応
第60回ポーラログラフィーおよび電気分析化学討論会
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- 開催年月日
- 2014年11月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 京都
- 国・地域
- 日本
ウラン等のアクチノイドは非酸性溶液中では水酸化物錯体やコロイド、沈殿等を生成しやすい。高濃度のウラン溶液ではウラン(V)の不均化反応速度が大きいため、これにより生成するウラン(IV)の凝集挙動に変化が現れると予測される。本研究では高濃度ウラン溶液の電解挙動と凝集体生成の関係について調べた。50mMウラン(VI)溶液の場合、電解還元による析出がより顕著になり、より低いpHの溶液で電解析出が観測された。pH$\leq$1の溶液では、-30から+50mVに溶出電流ピークを観測した。pH3から4で観測される析出物の酸化溶出ピーク電位とは異なることから、両析出物は異なる化学種であると考えられる。pH0.6の溶液の場合、600sまでの前電解では-30mVに溶出電流ピークを観測した。前電解時間を長くした場合、より正電位側に新しい溶出電流ピークを観測した。この結果は析出する化学種が時間経過と共に安定化されていることを示唆する。また、pH$\leq$0.2の溶液では溶出電流は観測されず、生成するU(IV)が安定に溶存すると考えられる。