講演・口頭発表等

グラフト重合法により作製した小型陰イオン交換フィルタのZr分離性能評価と使用済燃料中Zr-93分析への適用

日本原子力学会2015年春の年会
  • 浅井 志保
  • ,
  • 半澤 有希子
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  • 今田 未来
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  • 鈴木 大輔
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  • 間柄 正明
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  • 木村 貴海
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  • 石原 量*
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  • 斎藤 恭一*
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  • 山田 伸介*
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  • 廣田 英幸*

開催年月日
2015年3月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
日立
国・地域
日本

使用済燃料や高レベル放射性廃棄物(HLW)中に存在する長寿命核種$^{93}$Zrは、HLW処分における長期安全性評価対象核種の1つであり、その放射能量の正確な積算が必要とされている。しかしながら、分析実績が希少であり、実測データ蓄積のためには効率的な分析法整備が不可欠である。我々は、透水性に優れた多孔性フィルタの細孔表面に、陰イオン交換基を高密度に結合することによって高吸着容量・迅速処理を実現する小型分離カートリッジを作製し、その分離性能を実証してきた。本研究では、このカートリッジをICP-MSによる$^{93}$Zr測定前処理に適用するため、模擬試料を用いて、Zrおよび共存元素の溶出プロファイルを作成し、測定妨害核種($^{93}$Nb, $^{93}$Mo等)を除去するための分離条件を決定した。さらに、作製したカートリッジを使用済燃料溶解液中のZr分離に適用したところ、Zrは共存元素から効率よく分離され、共存元素の干渉を受けることなく正確に測定できた。ICP-MS測定結果から算出した試料中$^{93}$Zr含有量は、98.2$\pm$5.1ngとなり、理論計算結果に概ね一致した。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5049866