論文

査読有り
2016年4月

時間分解型レーザー誘起蛍光分光法と表面錯体モデルによるモンモリロナイトへのEu$^{3+}$の収着研究

Journal of Nuclear Science and Technology
  • 佐々木 隆之*
  • ,
  • 上田 健揚*
  • ,
  • 斉藤 拓巳
  • ,
  • 青柳 登
  • ,
  • 小林 大志*
  • ,
  • 高木 郁二*
  • ,
  • 木村 貴海
  • ,
  • 舘 幸男

53
4
開始ページ
592
終了ページ
601
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1080/00223131.2015.1066719

ナトリウム型モンモリロナイトへのEu(III)の収着に対するpH, Eu濃度,硝酸塩濃度の影響について、バッチ収着試験と時間分解型レーザー誘起蛍光分光(TRLFS)によって調査された。0.01M硝酸ナトリウム中では分配係数(Kd)はpHにほとんど依存せず、一方で、1M硝酸ナトリウム中ではKdはpHに大きく依存した。陽イオン交換モデルと1サイトの静電補正を考慮しない表面錯体モデルを組み合せたモデルによってKdデータが解釈された。Eu表面化学種に対するTRLFSスペクトルはパラレル因子分析法(PARAFAC)により解析され、1つの外圏錯体(ファクターA)と2つの内圏錯体(ファクターB及びC)への対応が示唆された。ファクターAとBは、イオン交換サイトへ収着したEu、エッジの水酸基との内圏錯体に、それぞれ対応するものである。ファクターCは比較的高いpH、イオン強度条件で支配的であり、表面におけるEu(OH)$_{3}$の析出物と評価された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1080/00223131.2015.1066719
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5051332
ID情報
  • DOI : 10.1080/00223131.2015.1066719
  • ISSN : 0022-3131

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