共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年10月 - 2023年3月

ナノビームを用いた小惑星リュウグウ試料の研究:C型小惑星の宇宙風化の解明に向けて

日本学術振興会  科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))  国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))

課題番号
19KK0094
体系的課題番号
JP19KK0094
配分額
(総額)
17,420,000円
(直接経費)
13,400,000円
(間接経費)
4,020,000円

今年度はコロナウイルスによる感染拡大の影響のため,研究のあらゆる面で問題が生じた。
コロナウイルスによる感染拡大の影響のため,海外のMin-Pet Fine班メンバーとの直接打合せは不可能だった。基本メール会議で対応した。国際会議も開催中止になり,グラスゴー大学にはリュウグウ試料を加工せずに持って行く計画についての相談はメール会議で行った。海外の研究者にはリュウグウ試料(加工品と未加工品)を日本から持って行くことを想定していたわけだが,コロナウイルスの感染状況は以前予断を許さぬ状況であることから,皆で相談した結果,直接の受取は困難であると判断した。試料紛失や加工試料の破損の可能性はあるが,郵送することにした。JAXAから小惑星イトカワ試料を配付したさいには紛失の問題が生じなかったFedEXを使い試料を輸送ことにした。そして,リュウグウの分析の予備実験が必要な国外の研究者に,FIB加工試料をFedEXを使って輸送した。特に紛失や試料破損の報告はなかったため,実際の試料もFedEXを用いて輸送する計画である。
今までイトカワ試料のハンドリングに用いてきたグローブボックスをリュウグウ試料のハンドリングで用いるための準備を行った。JAXAより,実際にリュウグウ試料の輸送に用いる容器と試料格納容器のスペア品を借用し,グローブボックス内で粒子をハンドリングするための各種ツールの開発を,九大理学部附属工場の協力の下で行った。また,これらのハンドリング機器の保管にもちいるデシケータや各種ピンセットを本研究費で購入した。昨年度,研究分担者の三宅准教授(京大理学部)の研究室に導入した回転ステージの既存の針用試料台の高さを調整したが,まだ問題が残っている。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19KK0094
ID情報
  • 課題番号 : 19KK0094
  • 体系的課題番号 : JP19KK0094