基本情報

所属
広島修道大学 人文学部 社会学科 准教授
学位
博士(社会学)(2021年10月 関西学院大学)

研究者番号
20962971
researchmap会員ID
B000340877

 民俗学者。博士(社会学)。主要著作として、『神輿と闘争の民俗学:浅草・三社祭のエスノグラフィー』(七月社、2023年。第44回日本民俗学会研究奨励賞・福崎町賞を受賞)があります。現時点の研究関心は、以下の通りです。

①:東京都台東区浅草の神輿会の研究:東京圏の神輿渡御における、町会(地域住民を中心とした祭礼の運営組織)と神輿会(年に複数回、祭礼やイベントにおいて神輿を担ぐことを続けている神輿愛好家による集団)の関係性から、地域外参加者が多数を占める現代の祭礼のありようを理論化する。

→この成果については、以下の著書をご覧ください。
三隅貴史,2023,『神輿と闘争の民俗学:浅草・三社祭のエスノグラフィー』七月社.(書評情報は左の「研究ブログ」に掲載しています)

②:ハネトライダー・チャリダーの研究:青森ねぶた祭に地域外から参加する旅愛好家の集団と、ねぶた運行団体・自治体・警察組織・カラスハネト等との関係性から、東京圏の祭礼よりもさらに制御不可能性・匿名性が高い祭礼のありようを理論化する。

③:コロナ禍における祭り・祭礼の実施に関する研究:新型コロナウイルス感染拡大の中で、祭礼の担い手たちが何を実施していたのかを分析し、コロナ禍によって明確に示されることとなった、担い手にとっての祭礼運営の意味を理論化する。

→この成果は、以下の論文・著書をご覧ください。
「コロナ禍の祭礼において、なぜ担い手たちは疫病退散を強調したのか:岐阜県A神社の春祭り・秋祭りを事例として」(本ページからPDFダウンロード可能)、❷「コロナ禍の三社祭を歩く」

④:「民俗」概念の再検討:世界の民俗学と社会科学の知見を批判的に援用したうえで、民俗学の研究対象である「民俗」をどのように転換することが可能なのか、そして、その「民俗」をどのような方法論から研究できるのかを検討する。

→この成果については、以下の論文・著書をご覧ください。
「民俗学の(複数の)新しい方向性の提示を目指して」、❷「日本民俗学におけるインターネット研究の課題:アメリカ民俗学の学説史の検討をとおして」(本ページからPDFダウンロード可能)

 その他、共同研究として、以下のテーマでの研究を行っています。

⑤:1960〜70年代の「ふるさと」ブームの研究:TV番組「ふるさとの歌まつり」(1966-1974年)とアナウンサー/参議院議員宮田輝の活動を主要な研究対象として、この時代の「ふるさと」や「民俗」への再注目・再活性化現象について考察する。

⑥:熊野川流域の筏師/運転手に関する研究:奈良県五條市・十津川村、三重県田辺市本宮町などをフィールドに、1950年代〜1960年代のダムの建設・竣工や、1980年代前半の木材価格の下落にもとづき、筏師・運転手が、どのように生活してきたのかを明らかにする。

*このresearchmapは、筆者自身が最も力を入れて編集しているWebサイトです。他のWebサイトの情報は古い可能性があります。また、このサイト上で、筆者による転載が許されている全ての筆者の著作物を、PDF等で公開しています。


研究キーワード

  4

学歴

  1

主要な論文

  11

主要なMISC

  17

主要な書籍等出版物

  4

主要な講演・口頭発表等

  40

所属学協会

  10

共同研究・競争的資金等の研究課題

  12

社会貢献活動

  6