MISC

2018年3月

遊脚相制御装置の調整不良が大腿義足歩行に及ぼす影響について 健足側に着目した客観的分析

義肢装具自立支援学
  • 飴脇 惇也
  • ,
  • 清野 泰輝
  • ,
  • 東江 由起夫
  • ,
  • 郷 貴博

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記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
新潟医療福祉大学医療技術学部義肢装具自立支援学科

症例は32歳女性で、断端長21cm、義足装着歴15年の右大腿義足切断者であった。現在、IRCソケット+シールインHSMライナー、膝継手NI-C311、足部RS2000を使用している。今回、計測用義足として吸着式IRCソケットを採型製作し、膝継手に3R95=1、足部にIS49を用いた。健足側立脚相の割合は、屈曲抵抗適切で64.5±1.1%に対し、屈曲抵抗不足では65.4±0.9%と有意に延長した。歩幅に有意差は見られなかったが、重心位置は屈曲抵抗適切で96.0±0.3cmに対し、屈曲抵抗不足では96.6±0.2cmとなった。屈曲抵抗不足ではMStからTStにかけて伸展角度が増加(過伸展)する傾向にあった。ISw時の膝関節最大屈曲角度は屈曲抵抗適切で平均49.2±2.8°、屈曲抵抗不足では平均51.7±1.5°と有意に増加した。

ID情報
  • ISSN : 2185-6737
  • 医中誌Web ID : 2019057882

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