takahiro moriya

スフィンゴミエリン (SPM) の末梢神経系に対する作用

マウス海馬由来の神経幹/前駆細胞の体内時計は細胞外シグナル調節キナーゼ1/2（ERK1/2）によって媒介される

皮膚機能に及ぼすニコチンおよび喫煙の作用

妊娠期における食事時間が子の体内時計機能およびその発達に及ぼす影響に関する研究

プロスタグランジンD2を介した神経炎による成体脳ニューロン新生障害の解析

プロポリスおよびその活性成分CAPEによる褥瘡予防効果の解明

Neuroscience2008海外旅費「The gestational disturbance of neurogenesis by an antimitotic agent facilitates the photic entrainment of the biological clock in mouse offspring」

光受容体メラノプシンを制御する光フィルターを用いた早産児発達障害を予防する次世代人工保育器の開発

成体脳のニューロン新生促進作用を有する香り成分の作用機序に関する研究

成体脳の神経幹細胞は脳虚血によって活性化し、新生ニューロンを生み出し、脳機能障害を回復させる働きを有する。一方、申請者は培養神経幹細胞の増殖能が時計遺伝子の働きにより約24時間周期で変動することを観察している。しかし、虚血誘発性の神経幹細胞活性化が1日の時刻によって変化するのかどうかは明らかにされていない。そこで本申請研究では、虚血による神経幹細胞の増殖能の亢進が24時間周期で変動するのかどうかをin vivoおよびin vitroで検討し、その分子機構を明らかにすることを目的とする。

最近、ヤマブシダケ、ナラタケ、キヌガサダケ、ブナハリダケなどのキノコ類は脳機能改善作用を有することが報告され、機能性食品として脚光を浴びている。しかしながら、その作用機構は必ずしも明らかではない。我々のグループはこれまでの研究で、ヤマブシダケの水抽出物がニューロンのモデル細胞である副腎髄質由来細胞株・PC12において神経突起伸長作用を有することを観察し、ヤマブシダケがニューロン分化を促進する可能性を示唆してきた。一方、ニューロン新生を担う神経幹細胞は発達期の脳だけでなく成体脳にも存在し、認知や学習・記憶等の高次脳機能において重要な役割を果たしていることが明らかになってきた。そこで本申請研究では、学習・記憶に重要な役割を果たす海馬歯状回のニューロン新生に対して、ヤマブシダケの水抽出成分をはじめとする各抽出成分がどのような効果を示すのかをin vivo及びin vitroの実験系により検討し、その作用機構を明らかにすることを目的とする。ヤマブシタケをはじめとするキノコ類のニューロン新生促進作用が明らかになれば、脳機能改善作用を有する機能性食品としての開発だけでなく、その有効成分をリード化合物として、パーキンソン氏症候群やアルツハイマー病、脊髄損傷などの神経変性疾患に対する新たな治療薬の開発も期待できる。

新生期の成長ホルモン分泌不全は、身体の発達障害だけでなく、てんかんや言語の遅れ、情緒障害等の精神症状を引き起こすことが知られているが、その作用メカニズムは明らかでない。一方、最近の研究により生後の脳内でも神経幹細胞から活発にニューロンが新生されていることが明らかになってきた。そこで本申請研究では、マウスを対象にして、新生期の成長ホルモンが脳内のニューロン新生に果たす役割の解明を目的とする。

皮膚は、体温の維持や、細菌の感染などから生体を守ることを通して、体内の恒常性を維持するとともに、痛みや触覚などの多彩な感覚受容を通して環境の情報を提供し、生体の情報収集を担う防波堤としての役割を担っている。喫煙習慣は長い期間をたばこ煙やその成分のニコチンに生体をさらすことになるが、それらの皮膚機能に及ぼす影響については、十分には明らかにされていない。ラット皮膚褥瘡モデルも駆使して、皮膚機能に及ぼすたばこ煙およびニコチンの作用を明らかにすることを目的とする。

神経幹細胞の自己複製能に対する時計遺伝子の周期的制御機構の解明

非言語的母子間コミュニケーションの非侵襲的解析

時計遺伝子発現を指標とした紫外光線の体内時計同調作用機構の解明

高血圧の病態・薬物治療と時計遺伝子について

光の体内時計リセットに及ぼす心理的ストレスの影響について