共同研究・競争的資金等の研究課題

2009年4月 - 2011年3月

フランス帝国における経済システムの進化と交錯の組織史

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))  基盤研究(C)

課題番号
21530324
体系的課題番号
JP21530324
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
2,990,000円
(直接経費)
2,300,000円
(間接経費)
690,000円
資金種別
競争的資金

本研究は、フランス型経済システムが帝国時代から独立時代に至るまで、いかに旧植民地の中で普及し、現地化または相互交流するかを比較分析する。商工会議所や国策会社は、各時代の政府政策と市場経済が交わる経済システムの「交錯」点だ。植民地時代は行政府と地元財界の情報交換の窓口となり、独立・社会主義時代は計画経済に組み込まれ、自由化時代には国際貿易の窓口になった。本研究では、宗主国の統制の強い北アフリカ、中間的なサハラ以南アフリカ、現地化が進んだ旧インドシナの3類型を想定する。本年度は旧インドシナとサハラ以南アフリカを対象にした。旧インドシナでは、カンボジア国立文書館において植民地時代の貿易統計を複写し、在プノンペン・フランス文化センターの協力で、植民地時代の仏語古書と英仏語研究書を収集した。アフリカでは、コンゴ・ザンビア・ケニアを調査した。内戦のため長らく経済史研究の空白地域だったが、コンゴの外務省危険情報がレベル3から2に下がった直後、指導する現地人学生の支援で現地調査に成功した。コンゴ・ザンビア・ケニアは、政治的にはフランス帝国・ベルギー帝国・イギリス帝国、経済的には銅鉱脈、社会的にはスワヒリ語圏が「交錯」する。コンゴ独立後、モブツ独裁政権は旧宗主国を排除するため日系企業を呼び込む。が、日系企業は、旧宗主国=植民地対立、内戦、市況悪化に巻き込まれ、苦難の道を歩む。コンゴのGecam...

リンク情報
URL
http://kaken.nii.ac.jp/d/p/21530324.ja.html
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21530324
ID情報
  • 課題番号 : 21530324
  • 体系的課題番号 : JP21530324