2019年6月 - 2021年3月
一分子熱伝導率測定によるDNAの熱伝導性の解明とフォノン熱輸送制御
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
DNAに代表される生体由来の共有結合性擬一次元材料は、分子レベルで配列制御が可能であることから、その熱伝導性に注目が集まっている。本研究では、マイクロデバイス定常法とブリッジ回路を組み合わせた超高感度熱測定法を利用し、低熱伝導材料の熱伝導率の定量を試みた。分子長の比較的長いホヤ由来のセルロースナノファイバーを実験試料として選定し、測定を行った結果、常温でファイバー1本の熱伝導率は約2.2 W/m/Kであること、サイズ効果により熱伝導率が抑制されていることなど、生体由来の直鎖材料1本の熱伝導性を初めて実証することに成功した。今後、同手法を適用することで様々な生体材料への応用に展開する予定である。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K21929
- 体系的課題番号 : JP19K21929
この研究課題の成果一覧
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論文
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Carbon 223 119048-119048 2024年4月 査読有り筆頭著者責任著者
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Applied Physics Letters 118(5) 053701-053701 2021年2月1日 査読有り