2017年9月
11教−10−ポ−15(75) 運動アナロゴンに着目した児童の遠投指導に関する研究
日本体育学会大会予稿集
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 静岡大学
<p> 新体力テストの結果より、児童のソフトボール投げの記録は、平成20~28年度において男女ともに低下傾向となっている。その背景の一つに、投にかかわる類似運動を経験する機会の減少があげられる。類似運動の例として、基礎感覚づくりのために実施する運動アナロゴンに着目した取り組みがある。つまり、投能力を高めるためには、投運動のアナロゴンに着目した運動プログラムを考案、指導することが必要であると考える。そこで、本研究は、児童を対象に、投運動のアナロゴンに着目した運動プログラムを実施し、その実施前後で児童の投擲距離と形成的授業評価の変容を明らかにし、考案した教材の有用性について検討することを目的とした。男子児童4名を対象に、ボール投げの運動感覚(ひねり感覚・体重移動感覚・むち動作感覚・リリース感覚)に着目した5つの教材を考案し、全3回実施した。その実施前後に、ソフトボール投げの測定を行うと共に、運動プログラム実施後に形成的授業評価アンケートを実施した。その結果、個人差は見られたもののボール投げの記録が向上した。さらに、授業評価では、意欲・関心と学び方で高い値が得られ、教材実施による一定の効果が認められた。</p>