2020年9月 - 2022年3月
低線量・低侵襲化を目的としたX線光遺伝学法の開発とその応用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援 研究活動スタート支援
生体透過性の極めて高いX線とX線を可視光に変換させることのできるシンチレータ(Ce:GAGG)を用いて、脳深部のワイアレス・ファイバーレス光遺伝学法を開発した(Matsubara et al., Nat.Communi.2021)。オプシンを発現させた神経細胞周囲にシンチレータを注入することで、X線照射による神経活動を惹起し、神経細胞に特異的な行動を引き起こすことに成功した。本研究では高光感受性オプシン、粒子状のシンチレータ、X線のパルス照射を用いることで、脳組織に対する侵襲性およびX線の被曝量を低減させることに成功した。この技術は、将来的に様々な基礎研究や臨床治療に役立つことが期待される。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K22680
- 体系的課題番号 : JP20K22680