2009年4月 - 2010年3月
母性の音響的評価法の開発
日産財団 認知科学研究助成
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 2,000,000円
- (直接経費)
- 2,000,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究では、五感による母子間コミュニケーションのうち、聴覚を介した母子間コミュニケーションにおける、母から子への語りかけ、読み聞かせ、唄い聞かせ(以降ではこれらを広義の「マザリーズ」とする)に着目する。従来から指摘されている①声の高さ、②声の抑揚、③話す速度、等のマザリーズ特異的な特徴は、個人差が大きく、環境の影響を受けやすかったり、文脈に依存したりするという問題があった。そこで、我々はマザリーズ度評価システムを構築するために上記の声質的特徴を含まない統計的モデル化手法を導入し、マザリーズの個々人の能力を高精度かつ迅速に識別する。母から子への音声による働きかけにおいて重要な音響的特徴を見出すことができれば、胎児期からの母性育成プログラムの開発や、虐待やネグレクトなどの母子関係性に問題を持つ家族に対し、親子の絆再生プログラムの開発が可能となる。