2015年4月 - 2017年3月
術中視覚誘発電位検査の飛躍的な精度向上と普及促進に寄与する新規VEPパッド開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
視覚誘発電位(VEP)は、術後の失明などの重篤な合併症の発生を回避するために行われる術中モニタリングの1つであり、患者の網膜へ閃光刺激を呈示することで後頭部に誘発電位を発生させる視覚経路の機能評価法である。本研究では、薄く柔軟かつ安価で、閉眼時に眼瞼を介しても複雑なパターンの刺激光を網膜に到達させることが可能な、新規VEP パッドの試作と光学シミュレーションによるパッド構造の最適化を実施した。その結果、閉眼状態においても、試作した高密度フレキシブルVEPパッドおよび専用回路を用いることで、半側視野刺激や瞳孔位置の検出がVEPならびに網膜電位から可能であることを明らかにした。
- ID情報
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- 課題番号 : 15K12559
- 体系的課題番号 : JP15K12559