高精度単結晶中性子回折法による水素原子を鍵とする構造化学的研究
令和3年度日本結晶学会年会
- 開催年月日
- 2021年11月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 札幌
- 国・地域
- 日本
本発表は日本結晶学会賞学術賞の受賞講演である。日本国内では1990年代末からJRR-3研究用原子炉を中心に単結晶中性子回折計の開発が進み、金属錯体など格子体積の比較的大きい分子性結晶における水素原子の観察が現実的になるとともに、より大強度の中性子源であるJ-PARCの建設が始まった。このような千載一遇の機会の中、筆者は単結晶中性子回折計の開発と並行して、単結晶中性子構造解析による分子性結晶中の水素原子の確実な観察を基にした研究を展開してきた。本講演では、これらの水素原子が鍵となる研究について概説する。