講演・口頭発表等

2017年

脳血流変化に基づく色の興奮・鎮静作用の検証

日本色彩学会誌
  • 東 吉彦
  • ,
  • 櫻井 裕司
  • ,
  • 山添 崇

記述言語
日本語
会議種別

興奮・鎮静などの色の心理的作用を客観的に評価することを目的として,近赤外線分光法(NIRS)を用いて前頭部の脳血流変化を測定し,オキシヘモグロビンの濃度変化を指標として,脳(前頭葉)の活動状態を評価した.等輝度の赤・緑・青の有彩色刺激と輝度3段階の無彩色刺激を用いて,刺激の色相や輝度の違いによる影響を調べた.被験者は3色型色覚で視機能に異常の見られない20代男性8名と女性2名である.実験ではまず,被験者は脳血流測定装置と心拍計を装着した状態で,安静時の状態が5分間測定された.次にサイクルマシンを用いて一定量の有酸素運動を20分間行ったのち,赤,緑,青と灰色の一様な刺激および輝度2倍と2分の1の灰色刺激のいずれか1つの刺激を5分間観察した.これを1試行とし,6種類の各刺激に対して1試行が行われた.実験の結果,9人の被験者において,すべての刺激で運動時よりも血流の増加が認められ,特に赤や青では増加量が大きく興奮作用があることがわかった.また,無彩色では増加量が小さく,特に白色に近い刺激で最も小さかった.1人の被験者のみ全ての刺激で血流が減少したが,鎮静作用と判断するには至らなかった.

リンク情報
URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/130006161917