2018年4月 - 2023年3月
藻類バイオマスから化成品を生産する一貫バイオプロセスの構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
効率的な糖化に向けた褐藻分解酵素(糖質分解酵素)の分泌と分解産物の化成品への転換を行える大腸菌の作出を行っており、これまで褐藻の主要成分であるラミナリン、アルギン酸、ならびにマニトール単糖に着目し、研究を行った。
遺伝子組換え対象微生物である大腸菌は、マニトールを単一炭素源として生育する事が確認できた。また、ラミナリン分解酵素として糖質分解酵素ファミリーGH55の褐藻中のラミナリン分解能力の解明とアルギン酸分解のための糖質リアーゼファミリーPL18の褐藻中のアルギン酸分解における機能解析を行っている。GH55については、褐藻中の長鎖ラミナリンをほぼ全て可溶性のオリゴ糖や単糖分解する事を確認した。アルギン酸長鎖については、マヌロン酸で構成されるM-blockとグルロン酸で構成されるG-block、及びそれら2種の糖が混合したM/G-blockから構成されるが、いずれの構成糖成分においても、PL18が加水分解する事を確認した。
これらの酵素を用いた後の、褐藻成分分解物の利用については代謝デザインを行っており、イソブタノール以外の有用化成品についても検討中である。
遺伝子組換え対象微生物である大腸菌は、マニトールを単一炭素源として生育する事が確認できた。また、ラミナリン分解酵素として糖質分解酵素ファミリーGH55の褐藻中のラミナリン分解能力の解明とアルギン酸分解のための糖質リアーゼファミリーPL18の褐藻中のアルギン酸分解における機能解析を行っている。GH55については、褐藻中の長鎖ラミナリンをほぼ全て可溶性のオリゴ糖や単糖分解する事を確認した。アルギン酸長鎖については、マヌロン酸で構成されるM-blockとグルロン酸で構成されるG-block、及びそれら2種の糖が混合したM/G-blockから構成されるが、いずれの構成糖成分においても、PL18が加水分解する事を確認した。
これらの酵素を用いた後の、褐藻成分分解物の利用については代謝デザインを行っており、イソブタノール以外の有用化成品についても検討中である。
- ID情報
-
- 課題番号 : 18H02011
- 体系的課題番号 : JP18H02011