共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年4月 - 2025年3月

難治性リンパ腫の免疫回避機構の解明と新しい治療法の開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
21H02701
体系的課題番号
JP21H02701
配分額
(総額)
17,160,000円
(直接経費)
13,200,000円
(間接経費)
3,960,000円

最初に研究実施計画で確認済みであったMHC class Iおよびclass IIの発現に関してflow cytometryを用いてMHC class Iおよびclass IIの発現を再度確認し、強発現している細胞株2種類に着目した。この2種類はヒト由来びまん性大細胞型B細胞リンパ腫細胞株であり、一つはEZH2遺伝子に変異があるもの、もう一つは変異のない細胞株である。次にノックアウトに関してはMHC class Iに着目してノックアウト細胞株をCRISPR-Cas9システムを用いてそれぞれ3クローンづつ作成した。ノックアウトに関してはSangerシーケンスおよび免疫組織化学的検索により確認している。その後野生株と併せてこれらのノックアウト細胞株に対してmRNAシーケンスを行い、野生株と比較してノックアウト細胞株で特徴的に上昇・低下しているパスウエイおよびそれに関わる特徴的な変動遺伝子を抽出した。その結果、初期解析では2つの細胞株において共通して変動するパスウエイおよび遺伝子群が抽出でき、その中で腫瘍微小環境の変化に関わる可能性がある遺伝子を見いだすことができた。また、リアルタイムPCR法を用いてこの遺伝子の発現変動を同時に確認した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21H02701
ID情報
  • 課題番号 : 21H02701
  • 体系的課題番号 : JP21H02701