坂崎 貴俊

J-GLOBALへ         更新日: 18/06/26 22:09
 
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研究者氏名
坂崎 貴俊
 
サカザキ タカトシ
所属
京都大学
学位
環境科学(北海道大学)

プロフィール

[資格]
・気象予報士
・書道(毛筆 特待生)

[特技]
・古文書解読(古地震研究会)

研究分野

 
 

経歴

 
 
   
 
京都大学 理学研究科 助教
 
2018年4月
 - 
現在
京都大学 理学研究科 地球惑星科学専攻 助教
 
2016年4月
 - 
2018年3月
ハワイ大学 国際太平洋研究センター 日本学術振興会海外特別研究員
 
2013年4月
 - 
2016年3月
京都大学 生存圏研究所 日本学術振興会特別研究員(PD)
 
2010年4月
 - 
2013年3月
北海道大学大学院環境科学院 日本学術振興会特別研究員(DC1)
 

受賞

 
2015年10月
日本気象学会 2015年度山本賞 対流圏・成層圏・中間圏における一日周期潮汐波の力学的研究
 
2014年1月
成層圏・対流圏プロセスとその気候における役割研究計画 SPARC 5th General Assemby Poster Prize
 
2013年3月
日本学術振興会 第3回育志賞 対流圏・成層圏における日変動現象の統一的解明
 
2011年5月
日本気象学会 2010年気象集誌論文賞
 
2010年3月
北海道大学環境科学院  松野記念修士論文賞
 

論文

 
Discovery of a lunar air temperature tide over the ocean: A diagnostic of air-sea coupling
T. Sakazaki, and K. Hamilton
npj Climate and Atmospheric Science   accepted    2018年   [査読有り]
海洋と同様、大気にも月の重力によって生じる半日周期の変動が存在する(太陰潮汐)。これまで地上気圧の変動は調べられてきた一方、地上気温は振幅が非常に小さく(~0.01 K)、先行研究は僅か一例(1930年代;ジャカルタ)しか存在しない。本研究では、凡そ20年間にわたる太平洋・大西洋の海洋気象ブイの観測データ(38点)を解析し、海洋上において初めて有意な太陰潮汐シグナルを検出した。検出された変動の多くは気圧変動にともなう断熱変化成分で説明できるが、一方そこからのズレは大気-海洋の熱交換に伴う減...
Hamilton K., and T. Sakazaki
Weather   73(5) 154-159   2018年5月   [査読有り]
Sakazaki T., M. Fujiwara, and M. Shiotani
Atmospheric Chemistry and Physics   18 1437-1456   2018年2月   [査読有り]
最新の再解析データ(MERRA-2, MERRA, JRA-55, ERA-Interim, CFSR)とその亜種(JRA-55C, JRA-55AMIP)、および衛星観測データ(TIMED/SABER, Aura/MLS)を用いて成層圏-下部中間圏の気温大気潮汐の動態を調べた。一日周期・太陽同期潮汐では、上部成層圏から下部中間圏にかけて再解析データの振幅が衛星データに比べて小さかったが、その他の潮汐成分(半日周期・太陽同期、太陽非同期)については両者に系統的な差は見られなかった。JRA-...
Sakazaki T., and K. Hamilton
Journal of the Atmospheric Sciences   74(8) 2467-2487   2017年8月   [査読有り]
地上気圧には明瞭な半日周期変動が存在することが古くから知られてきた(半日周期潮汐)。これまでその支配メカニズムは、古典潮汐論(静止・鉛直一次元大気を仮定)を用いて調べられてきた。本研究では、現実的な力学・物理プロセスを含む気候モデルによる数値実験を行うことにより、大気潮汐の励起源(成層圏オゾン加熱・対流圏水蒸気加熱・地表面加熱・潜熱加熱の相対的寄与)および、地表面摩擦の影響を定量的に明らかにした。さらに、半日潮汐の大きさは領域モデルの南北境界の位置に依存することも分かった。
Hamilton K., and T. Sakazaki
Quarterly Journal of the Royal Meteorological Society   143 2310-2314   2017年   [査読有り]
Sakazaki T., K. Hamilton, C. Zhang, and Y. Wang
Geophysical Research Letters   44 1998-2006   2017年   [査読有り]
成層圏で励起され下方伝播した半日潮汐波に伴う力学的変動が熱帯の降水システムに作用し、地上降水の日周期変動を変調させることを数値シミュレーションを用いて明らかにした。熱帯降水の日周期性のうち、半日周期成分の最大50%がこの効果で説明できることがわかった。
坂崎 貴俊
天気   63(7) 549-562   2016年   [査読有り][招待有り]
Sakazaki T., T. Sasaki, M. Shiotani, Y. Tomikawa, and D. Kinnison
Geophysical Research Letters   42 9553-9560   2015年   [査読有り]
Sakazaki et al. (2015, JGR)ではnon-migrating tidesが主として大陸上空で励起されることを指摘した。本研究ではそれらに加え、東西方向に一様(つまり環状)で赤道反対称な成分が特定の時期(北半球夏)に卓越することを示した。気象学解析では東西平均の描像を議論することが多いが、本研究で明らかになった日周期変動成分の取り扱いに十分注意する必要がある。
坂崎 貴俊, 加納 靖之, 大邑 潤三, 服部 健太郎
生存圏研究   11 64-70   2015年   [査読有り]
地震学者・歴史災害学者・地質学者と行った、気象学-歴史学の学際研究である。江戸時代末期(1856年)、巨大な台風が江戸を直撃し、夥しい被害を出した。まずは"くずし字"で書かれた当時の日記や被害記録をまとめた版本を解読(翻刻)し、当時の状況を明らかにした。さらに、被害の地理的分布などから台風の進路や当時の気象場の再現を行った。本成果は、将来起こりうる災害を把握する上でも重要な知見である。
Sakazaki, T., K. Sato, Y. Kawatani, and S. Watanabe
Journal of Geophysical Research-Atmospheres   1759-1775   2015年   [査読有り]
大気のグローバルな日周期変動を大気潮汐(Atmospheric tides)と言う。このうち、見かけの太陽の動き(一日で地球を西進して一周)に追従する成分をmigrating tides、追従しない成分をnon-migrating tidesと言い、本研究は後者を対象とする。従来の研究では、伝統的に東西波数空間で議論行われてきたが、この手法では現象の"実体"が掴めない。そこで本研究では、実空間においてnon-migrating tidesを抽出する手法を考案し、気候モデルデータ・衛星観測デ...
Sakazaki, T., M. Shiotani, M. Suzuki, D. Kinnison, J. M. Zawodny, M. McHugh, and K. A. Walker
Atmospheric Chemistry and Physics   15 829-843   2015年   [査読有り]
成層圏オゾン衛星観測のうち、最も精度が高いとされるのが太陽掩蔽観測(Solar occultation measurements)である。これらの観測は日の入・日の出時の一日二回行われるが、両者で観測値に最大5-10%の差が見られ、その原因は長年謎とされてきた(おそらく測器誤差だろうと思われてきた)。本研究では、複数の測器の太陽掩蔽観測データに「日の入-日の出"差"」が系統的に見られることを明らかにし、更にそれらがオゾンの日周期変動(大気潮汐の鉛直風による移流効果)によることを発見した。本...
Parrish, A., I. S. Boyd, G. E. Nedoluha, P. K. Bhartia, S. M. Frith, N. A. Kramarova, B. J. Connor, G. E. Bodeker, L. Froidevaux, M. Shiotani, and T. Sakazaki
Atmospheric Chemistry and Physics   14 7255-7272   2014年   [査読有り]
Sakazaki, T., M. Fujiwara, C. Mitsuda, K. Imai, N. Manago, Y. Naito, T. Nakamura, H. Akiyoshi, D. Kinnison, T. Sano, M. Suzuki, and M. Shiotani
Journal of Geophysical Research   118 2991-3006   2013年   [査読有り]
衛星観測(SMILES)データを用いて、成層圏オゾンのグローバルな日周期変動の実態を世界で初めて明らかにした研究。その変動幅は最大8%程度にも達する。さらに、これらを再現する化学気候モデルを解析し、この変動が(1)光化学効果、(2)大気潮汐波に伴う鉛直流による上下方向の移流、の重ね合わせで説明できることを明らかにした。本成果はオゾン層アセスメントレポート(2014)にも掲載されている。
Sakazaki, T., M. Fujiwara, and X. Zhang
Journal of Atmospheric and Solar-Terrestrial Physics   105-106 66-80   2013年   [査読有り]
Imai, K., N. Manago, C. Mitsuda, Y. Naito, E. Nishimoto, T. Sakazaki, M. Fujiwara, L. Froidevaux, T. von Clarmann, G. P. Stiller, D. P. Murtagh, P. Rong, M. G. Mlynczak, K. A. Walker, D. E. Kinnison, H. Akiyoshi, T. Nakamura, T. Miyasaka, T. Nishibori, S. Mizobuchi, K. Kikuchi, H. Ozeki, C. Takahashi, H. Hayashi, T. Sano, M. Suzuki, M. Takayanagi, and M. Shiotani
Journal of Geophysical Research   118 5750-5769   2013年   [査読有り]
Sakazaki, T., M. Fujiwara, X. Zhang, M. Hagan, and J. Forbes
Journal of Geophysical Research   117(D13108)    2012年   [査読有り]
Sakazaki, T., M. Fujiwara, and H. Hashiguchi
Journal of Geophysical Research   115(D24104)    2010年   [査読有り]
Sakazaki, T., and M. Fujiwara
Journal of the Meteorological Society of Japan   88 325-347   2010年   [査読有り]
Sakazaki, T., and M. Fujiwara
Journal of the Meteorological Society of Japan   88 349-372   2010年   [査読有り]
Fujiwara, M., S. Iwasaki, A. Shimizu, Y. Inai, M. Shiotani, F. Hasebe, I. Matsui, N. Sugimoto, H. Okamoto, N. Nishi, A. Hamada, T. Sakazaki, and K. Yoneyama
Journal of Geophysical Research   114(D09304)    2009年   [査読有り]
Sakazaki, T., and M. Fujiwara
Journal of the Meteorological Society of Japan   86 787-803   2008年   [査読有り]

Misc

 
作成協力/分担執筆(第1部)
   2015年   [依頼有り]
木下武也, 高麗正史, 岡本功太, 西本絵梨子,坂崎貴俊, 関谷高志, 栗林康太, 西井和晃, 田口正和, 江口菜穂, 佐藤薫
天気   61 565-572   2014年   [査読有り]
稲飯洋一, 小石和成,坂崎貴俊, 西本絵梨子,杉立卓治, 櫻井万祐子, 山木望愛, 江口菜穂
天気   60 907-913   2013年   [査読有り]
柴崎和夫, 忠鉢繁, 中島英彰, 豊田賢二郎, 鈴木睦, 礒野靖子, 中根英昭, 関谷高志, 塩谷雅人, 入江仁士, 中野辰美, 笠井康子, 長濱智生,坂崎貴俊, 宮川幸治
天気   59 521-532   2012年   [査読有り]

講演・口頭発表等

 
Discovery of a lunar air temperature tide over the ocean: A diagnostic of air-sea coupling
坂崎 貴俊
AOGS 15th annual meeting   2018年6月7日   
Is there a stratospheric pacemaker controlling the daily cycle of tropical rainfall?
坂崎 貴俊
AOGS 15th annual meeting   2018年6月4日   
熱帯海洋域における地上気温の太陰潮汐シグナルの検出
坂崎 貴俊
日本気象学会2018年春季大会   2018年5月19日   
Intercomparison of atmospheric tides in the stratosphere and lower mesosphere
坂崎 貴俊
SPARC Reanalysis Intercomparison Project (S-RIP) 2016 workshop   2016年10月20日   
Atmospheric solar tides in the tropical middle atmosphere [招待有り]
坂崎 貴俊
The First International Workshop on Extreme Weather in Changing Climate in the Maritime Continent   2016年1月7日   

競争的資金等の研究課題

 
地球大気の日周期変動が気象・気候システムに果たす役割の解明
日本学術振興会: 科学研究費補助金 若手研究
研究期間: 2018年4月 - 2021年3月    代表者: 坂崎 貴俊
衛星観測・大気再解析データの相互比較による堅牢な成層圏大気像の描出
日本学術振興会: 科学研究費補助金 若手研究B
研究期間: 2015年4月 - 2018年3月    代表者: 坂崎 貴俊
地球大気における日変動と気候場の相互作用の解明
日本学術振興会: 特別研究員奨励費(PD)
研究期間: 2013年4月 - 2016年3月    代表者: 坂崎 貴俊
対流圏・成層圏における日変動現象の統一的解明
日本学術振興会: 科学研究費補助金 特別研究員奨励費(DC)
研究期間: 2010年4月 - 2013年3月    代表者: 坂崎 貴俊
地球下層大気を介した局地循環と大気潮汐の相互作用
日揮・実吉奨学会研究助成: 
研究期間: 2008年4月 - 2010年3月    代表者: 藤原 正智

その他

 
ジャーナルの査読
・Geophysical Research Letters
・Journal of Atmospheric Sciences
・Journal of Geophysical Research
・Journal of Atmospheric and Solar-Terresterial Physics
・Atmospheric Chemistry and Physics
・Earth, Planets, and Space
・SOLA
・Advances in Space Research
・Atmosphere
・天気