論文

筆頭著者
2019年3月27日

「医療ソーシャルワーカーの業務に医療政策が及ぼした影響:診療報酬の動向と医療ソーシャルワーカーの『退院支援』業務との関わり」

上智大学社会福祉研究
  • 髙山惠理子

43
開始ページ
10
終了ページ
30
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(大学,研究機関等紀要)

1980 年以降の日本における医療政策が医療ソーシャルワーカー(SW)特に退院支援に及ぼした影響について考察することを目的とした。本稿では、医療ソーシャルワークと関わる医療の施策を概観するとともに、診療報酬等に関する文書におけるSW、社会福祉士に関する言及から、施策においてSWが何を期待されてきたかを検討する。さらに、保健医療分野におけるSWについて、SW数の推移、病院・診療所におけるSWの所属部門の変化、「退院支援」業務がソーシャルワーク業務全体に占める割合に関する諸調査から明らかにした。その結果、SW数の増大、地域連携関連部門に所属するSW数及び「退院支援」業務の割合の増大が明らかになった。これらの結果より、医療政策がソーシャルワーク実践に及ぼしたと結論付けた。

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