論文

査読有り
2011年10月25日

バックワードランジの運動解析

臨床バイオメカニクス
  • 小川卓也
  • 小川卓也
  • 小柳磨毅
  • 田中則子
  • 木村佳記
  • 木村佳記
  • 椎木孝幸
  • 松尾高行
  • 横谷祐一郎
  • 境隆弘
  • 向井公一
  • 向井公一
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32
開始ページ
449
終了ページ
454
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本臨床バイオメカニクス学会

ACL再建術後のclosed kinetic chain(CKC)トレーニングは、膝関節伸展筋である大腿四頭筋と、膝関節屈曲筋であるハムストリングスや腓腹筋との共同収縮が得られることから、大腿骨に対する脛骨偏移量が小さく安全性が高いと報告されている。著者等は先行研究で、一側下肢を前方へ踏み込むフォワードランジ(FL)は膝関節に後方剪断力が作用し、ACL再建術後に安全な荷重トレーニングであるが、膝関節に比べて股関節伸展モーメントの作用が大きく、さらに前方からの外力を加えたFLの踏み込み脚でも、身体重心の前方への移動を制御するため股関節伸展と足関節底屈モーメントが増大し、膝関節伸展モーメントには変化がないことを明らかにした。今回、膝関節伸筋に対し高負荷となるCKCトレーニングとして、一側下肢を後方へ踏み込むバックワードランジ(BL)に着目し、その運動力学解析を行い、FLの運動特性と比較することにより、膝関節伸筋トレーニングとしての有用性について検討した。その結果、BLの踏み込み脚はFLに比べて膝関節伸筋への負荷が大きく、膝関節の圧迫力が小さいトレーニングであることが示唆された。

リンク情報
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=201102248736825777
ID情報
  • ISSN : 1884-5274
  • 医中誌Web ID : 2012123450
  • J-Global ID : 201102248736825777

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