2020年7月
小児下顎骨に発生したエナメル上皮線維歯牙腫(現WHO分類エナメル上皮線維腫)の1例
診断病理
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- 巻
- 37
- 号
- 3
- 開始ページ
- 243
- 終了ページ
- 250
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本病理学会
症例は8歳男児。画像上、顎骨膨隆を伴い、内部に微小なエナメル質様硬組織を含む骨内病変を指摘された。生検組織では歯原性上皮胞巣が密にみられ、侵襲性の病変を否定できないため、確定診断に至らなかった。摘出された病変は、歯乳頭様の歯原性間葉成分とエナメル器様の歯原性上皮から成り、一部に歯牙硬組織が認められたため、エナメル上皮線維歯牙腫と考えた。現WHO分類において、その大部分は、歯牙形成が進行しつつある過程の過誤腫であるとの立場から、「発育途中の歯牙腫」に分類されている。文献的考察を加えて報告する。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1345-6431
- 医中誌Web ID : 2020332230