共同研究・競争的資金等の研究課題

2011年 - 2012年

生体と類似の毛細血管網および再生医療用重厚三次元臓器創製技術の開発

文部科学省  科学研究費補助金(若手研究(B))
  • 武井 孝行

課題番号
23760752
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円
資金種別
競争的資金

肝臓などの大型の代謝系臓器を人工的に創製することができれば、移植医療のドナー不足の問題を解決でき、重篤な臓器疾患患者の救命に繋がる。その実現には、まず、生体の緻密な毛細血管網を再現できる技術の確立が不可欠である。本研究では、極細のファイバーを利用することで、生体血管網に極めて酷似した流路ネットワークならびにそれを利用した重厚三次元組織体創製技術の確立を目指している。本年度は以下の項目について検討を行った。1.極細ファイバーの作製:湿式紡糸法を利用して極細のファイバーの作製を試みた。具体的には、注射器に充填した高分子溶液をゲル化溶液中に押し出し、形成したファイバーをローラーで引っ張りながら回収した。ファイバーの引っ張り速度を制御することによって、生体の毛細血管の内腔とほぼ同等の直径を有するファイバーを作製することができた。2.毛細血管網様微細流路ネットワークの作製:湿式紡糸法により得られた極細ファイバーの束をゲル内に包埋後、ファイバーのみを溶解することによりゲル内部に生体の毛細血管とほぼ同じ内腔直径を有する流路を作製することができた。また、その流路は途中で閉塞することなく、流路内部に培地や血液などを流通可能であった。3.微細流路が小血管サイズの流路に集束する流路ネットワークの作製:極細ファイバーと同じ材料からなる直径5 mm、長さ1 cm程度の棒に、極細ファイバーの束の両端をつなぎあわせた。次に、それをゲル内に包埋後、溶解することで、極細流路が小血管サイズの流路に集束する流路ネットワークを作製することができた。

リンク情報
URL
http://kaken.nii.ac.jp/d/p/23760752.ja.html