共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

高精度がん放射線治療の確立に向けたWeb教育システム開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K01161
体系的課題番号
JP17K01161
配分額
(総額)
3,900,000円
(直接経費)
3,000,000円
(間接経費)
900,000円

がんの放射線治療において、正確にがん病巣の広がりを描出すること(腫瘍輪郭描出)が治療実践の要となる。本研究では、Webベース腫瘍輪郭描出ソフトの開発、およびソフトをプラットフォームとした高精度放射線治療実践の教育システム構築を目的とする。
腫瘍輪郭描出ソフト開発は、技術計算言語であるMatlabを使用して、放射線治療計画画像及び腫瘍・正常臓器の輪郭の表示、ならびに輪郭の編集が可能なローカルソフトウェア(デスクトップアプリケーション)の開発を行った。
開発しているソフトウェアでは治療計画装置からDICOM出力可能なCT、PET、MRIの画像情報ならびにレジストレーション情報の読み込み、これら画像の表示機能を実装した。画像及び輪郭表示に幾何学的ずれがなく、治療計画装置と同等であることの確認を行った。
ローカルソフトとして開発したソフトウェアをクラウド上の仮想デスクトップにインストールし、プレゼンテーション仮想化技術によるインターネット経由のアクセスを可能にした。PCのみならず、タブレット端末からもスタイラスペンを用いた入力が可能であることを確認した。
臨床応用に向けて、倫理委員会の承認を受けた施設からDICOM-RTファイルを用いて、ソフトウェア上で問題なく動作することを確認した。今後はいろいろな癌の放射線治療計画を集積し、開発ソフトを用いて、教育セミナーを開催することを目指していく。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K01161
ID情報
  • 課題番号 : 17K01161
  • 体系的課題番号 : JP17K01161