論文

2009年3月

動的計画法アルゴリズムを自己導出する結合子ライブラリ

第11回プログラミングおよびプログラミング言語ワークショップ (PPL2009)
  • 森畑明昌
  • ,
  • 胡振江
  • ,
  • 武市正人

記述言語
日本語
掲載種別

動的計画法とは、問題の部分問題の解を順次求めることで最適解を得る、というアルゴリズム類型であり、多くの問題に対して効率よいアルゴリズムを与えることが知られている。しかし、動的計画法を利用するためには、問題の部分問題を適切に判断し、その解を適切な順序で求め記録するプログラムを作らなければならない。これは簡単な作業ではない。 本論文では、関数群だけでなくその効率化のためのプログラム変換規則をも含むライブラリによって動的計画法アルゴリズムの利用を容易にする。本論文で示すのは、特定の条件を満たすリストを列挙するためのHaskell の結合子ライブラリである。このライブラリでは、プログラム変換規則がGlasgow Haskell Compiler の機能であるRULES プラグマによって実装されている。そのため、このライブラリの結合子によるプログラムはコンパイル時に自動的に動的計画法を用いたプログラムへと効率化される。

リンク情報
URL
http://www.citeulike.org/user/msakai/article/4275270

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