2017年4月 - 2020年3月
オルガネラ標的創薬を指向したミトコンドリアカルシウム取込みの制御機構の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
細胞死のキーマシナリーであるミトコンドリアの透過性遷移のON/OFFを制御する分子基盤の構築に向け、その起点となるミトコンドリアのカルシウムユニポーターがカルシウムを取り込む分子機構を解明することにより、筋ジストロフィーなどの細胞死疾患の革新的な治療薬を創製することを目的とした。透過性遷移を制御し得る分子としてカルシウムユニポーターのMCUに焦点を当て、MCUがカルシウムを輸送する分子機構を解析した。その結果、MCUのカルシウムの輸送機能に重要なアミノ酸残基を特定でき、このアミノ酸残基を中心とするMCUのコイルドコイル構造が透過性遷移をON/OFFする標的部位として有用なこと示した。
- ID情報
-
- 課題番号 : 17K08275
- 体系的課題番号 : JP17K08275