初鹿野 剛

静岡県御殿場市出身。
ヤマハ音楽教室等で音楽に親しみ、静岡県立清水南高等学校芸術科を卒業。東京芸術大学、ドイツ・カールスルーエ音楽大学から修士号を授与される。文化庁派遣芸術家在外研修員。ドイツ・ヴァーグナー奨学財団奨学生。
学部在学中から東京オペラシンガーズのメンバーとして活動を開始、サイトウ・キネン・フェスティバル、神奈川芸術フェスティバル、東フィルオペラ・コンツェルタンテ等の公演に合唱メンバーとして参加。バッハ・コレギウム・ジャパン等の各団体にも客演した。
コンサートにおける交響曲・宗教曲の独唱者だけでなく、オペラの分野においてもバーデン州立歌劇場カールスルーエ等への客演やラインスベルク・シュヴェッツィンゲン・ルートヴィヒスブルク等のドイツ主要音楽祭、日本では新国立劇場・日生劇場・兵庫 PAC・東京二期会・名古屋二期会、藤沢市民オペラ、ひろしまオペラルネッサンス、愛知祝祭管弦楽団等の各プロダクションで活躍。バロックから現代邦人作品まで幅広く手掛けている。これまでの演奏の模様はNHK等のテレビ、NHK-FMやイタリア放送協会Radio RAI-3等のラジオで放送されている。また、リサイタルやコンサートに於けるドイツ歌曲の演奏も多い。
また、大学院時代から音楽スタッフとして従事している志木第九の会の音楽監督・三澤洋史氏（新国立劇場主席合唱指揮者）の指揮に影響を受け、これまで二期会公演・ヴァーグナー《タンホイザー》（二期会合唱団とともに賛助出演した東京藝術大学音楽学部声楽科男声有志に対する合唱指導）、御殿場国際音楽祭富士山フェスティヴァル2000「オペラの夕べ」《カルメン》、愛知県立芸術大学合唱団（愛知県立芸術大学ポピュラークラシックコンサート「第九」）での合唱指揮、日本交響楽団・日本興業銀行合唱団・伊豆新世紀創造祭記念合唱団・サウンドブリッジ・淡交混声合唱団・東京バロックスコラーズ等、各地の合唱団において第九、レクイエムやミサ曲等の管弦楽付き合唱曲の指導やドイツ語の発音指導を行ったり、愛知県立芸術大学では大学オペラ公演における副指揮や制作も手掛ける。
友愛ドイツ歌曲コンクール奨励賞（大学学部学生の部最高位）、日本音楽コンクール入選、“ヴァーグナーの声”国際声楽コンクール入選、五島記念文化賞オペラ新人賞、藤沢オペラコンクール第一位ならびに福永賞、松田トシ賞、名古屋音楽ペンクラブ賞等受賞多数。
2011年4月から演奏活動の傍ら、常葉大学、桜美林大学の各講師、立教女学院短期大学非常勤助手、文化庁「文化芸術による子供の育成事業」講師として教鞭を執り、現在、愛知県立芸術大学准教授、名古屋音楽大学講師。志木第九の会音楽スタッフ。二期会会員、日本演奏連盟会員。