共同研究・競争的資金等の研究課題

2004年 - 2005年

百日咳毒素のin vivoでの発現による小脳プルキンエ細胞シグナル伝達の解析

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(B))  基盤研究(B)

課題番号
16300099
体系的課題番号
JP16300099
資金種別
競争的資金

本研究では小脳プルキンエ細胞における三量体Gタンパク質Gi/oシグナルの機能を個体レベルで明らかにするため、2種の遺伝子操作マウスを作成した。第一にGi/oを介するシグナル伝達を特異的に抑制するために、プルキンエ細胞特異的に百日咳毒素(PTX)を発現するトランスジェニックマウス(Tg)を作製した。さらに、プルキンエ細胞で非常に強く発現しGi/oのGTPase活性を上昇させるRGS8のノックアウトマウス(KO)(Gi/oの活性化状態が野生型と比べ長く続くと考えられる)の作成・解析を行った。
プルキンエ細胞特異的にPTXを発現するベクター(L7-PTX)を用い2匹のTgを得た。1匹のTgは、外見上の異常は認められないものの、活動量が減少しているように観察され、7週齢の時点で死亡したが、小脳特異的なPTX mRNA発現が確認された。一方、他方のTgは交配したが、仔マウスにTgは得られなかった。以上の結果より、L7-PTX TgはPTXの発現により、致死的な影響を受けているものと考えられた。そこで、テトラサイクリンによってPTXの発現の制御が可能なベクターを構築した。また、RGS8遺伝子座にloxP配列とFRT配列に挟まれたネオマイシン耐性遺伝子を導入したマウスをジーンターゲッティング法により作成した。さらにloxP配列で挟まれたエキソン4,5をCreにより欠損させたKOマウスを作成...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/16300099
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16300099
ID情報
  • 課題番号 : 16300099
  • 体系的課題番号 : JP16300099