2017年4月 - 2020年3月
ナースコールと患者病態および看護動線の統合ラージデータ解析による繁忙緩和システム
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
病院において病棟フロアにおけるナースコールの起こるタイミング・応答時間や,実際の対応までの時間,ナースコールボタンをよく押す患者・あまり押さない患者の病態や看護記録,病棟フロアにおける看護師や看護補助者の動線データを収集して統合して解析することでコール数軽減可能ケース等を提示する仕組みを構築する.それにより看護師をはじめとする医療者の病棟フロアでの繁忙度を主観的にも客観的にも緩和するシステムを開発する.本質的なケアを患者に対して提供する時間をより多くすることの支援につながり,さらには患者の施設内や退院後の生活の室を高める,看護師をはじめとする医療社の負担・負担感の軽減が期待される.
初年度に開発を進めてきたナースコールデータに基づく看護師・看護補助者行動推定システムについて,妥当性・信頼性の検証を進めた.ナースコール頻度が低いフロアにおいて,ナースコールデータと患者病態データ,病棟状況データ(管理体制,人員配置等)から,看護師・看護補助者の行動選択の推定可能性があることを確認した.また,ナースコール頻度が多いフロアにおいて,ナースコールデータを援用することで看護師・看護補助者の行動把握に有効に機能することを確認した.また,外科の術後病棟のようなフロアすなわち相対的に疾病の程度が重くない一方多くの患者が自律歩行不可能で,夜間のみならず昼の行動について相当スケジュールが明確に定まっていて患者間個人差も必ずしも大きくない状況について,看護師・看護補助者の位置・行動や関連移動機器の位置のモニタリング・予備行動の検知を行う手法の開発を開始した.
初年度に開発を進めてきたナースコールデータに基づく看護師・看護補助者行動推定システムについて,妥当性・信頼性の検証を進めた.ナースコール頻度が低いフロアにおいて,ナースコールデータと患者病態データ,病棟状況データ(管理体制,人員配置等)から,看護師・看護補助者の行動選択の推定可能性があることを確認した.また,ナースコール頻度が多いフロアにおいて,ナースコールデータを援用することで看護師・看護補助者の行動把握に有効に機能することを確認した.また,外科の術後病棟のようなフロアすなわち相対的に疾病の程度が重くない一方多くの患者が自律歩行不可能で,夜間のみならず昼の行動について相当スケジュールが明確に定まっていて患者間個人差も必ずしも大きくない状況について,看護師・看護補助者の位置・行動や関連移動機器の位置のモニタリング・予備行動の検知を行う手法の開発を開始した.
- ID情報
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- 課題番号 : 17H02130