2006年10月
Rn-222壊変生成物降雨洗浄モデルを用いた降雨時の上空大気中Rn-222濃度の解析
Proceedings of 2nd Asian and Oceanic Congress Radiological Protection (AOCRP-2) (CD-ROM)
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- 開始ページ
- 754
- 終了ページ
- 757
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
環境$\gamma$線線量率の観測データに基づき、ラドン222改変生成物の降雨洗浄モデルを用いて雨雲大気中のラドン222濃度を推定した。この方法は、観測された線量率上昇パターンと、モデルで計算された上昇パターンが最も一致するようにフィッティングすることにより、モデルの入力パラメータである大気中ラドン濃度を求めるものである。濃度推定は、東海村で大きな$\gamma$線線量率上昇が観測された2003年12月27日に適用した。その結果、この降雨時に対して推定された濃度は24Bqm$^{-3}$であり、中部日本の数km上空で飛行機により測定された濃度より高かった。後方流跡線解析の結果、この12月27日の降雨時のラドン222の起源は中国北東部であり、中国北東部で散逸した大量のラドン222がユーラシア大陸気団により東海村に輸送されたことが推測された。