MISC

2018年

胆囊癌の画像診断と外科治療

胆道
  • 若井 俊文
  • ,
  • 坂田 純
  • ,
  • 堅田 朋大
  • ,
  • 滝沢 一泰
  • ,
  • 三浦 宏平
  • ,
  • 廣瀬 雄己

32
1
開始ページ
44
終了ページ
50
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11210/tando.32.44
出版者・発行元
日本胆道学会

<p>胆囊癌について,早期癌,画像診断,肝内進展様式,肝切除範囲,リンパ節郭清範囲を中心に解説する.早期癌に関しては,その概念や肉眼的形態による特徴を十分に理解して診療にあたる必要があり,胆囊管断端が癌陰性であれば単純胆囊摘出術で十分であり根治切除は不要である.画像診断では,各種画像の有用性・限界を理解した上で,これらを駆使して胆囊癌の存在診断を行い,その進行度を評価することが求められる.切除可能な胆囊癌の主要な肝内進展様式は直接浸潤とグリソン鞘浸潤であり,グリソン鞘浸潤の主体はリンパ管浸潤である.胆囊癌に対する根治切除の際には,主病巣とその近傍の肝内に潜在する顕微鏡的なグリソン鞘浸潤巣とを除去することに主眼をおいて肝切離マージンを設定する必要がある.#13aリンパ節を含む本邦の胆道癌取扱い規約第6版の定める領域リンパ節が,胆囊癌における至適なリンパ節郭清範囲である.</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11210/tando.32.44
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130006646956
ID情報
  • DOI : 10.11210/tando.32.44
  • ISSN : 0914-0077
  • CiNii Articles ID : 130006646956
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000387396389

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