2020年4月 - 2023年3月
運動とケトン体投与の併用は糖尿病ラットの認知機能低下を軽減するか
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究
当該年度では、有酸素運動とケトン体投与によって糖尿病ラットの認知機能低下を改善できるかについて実験を行った。
ラットを対照群、安静群、運動群、ケトン体投与群、運動+ケトン体投与群の5群に分け、対照群以外には糖尿病を誘発するストレプトゾシン(70mg/kg)を投与し、1週後には約6割のラットが糖尿病を発症した。運動群には中強度水泳運動を負荷し、ケトン体投与群にはβ-ヒドロキシ酪酸を腹腔内投与した。介入飼育期間は糖尿病による認知機能低下が現れるまでを想定していたが、飼育3週目にコロナ禍の影響により介入継続が急遽困難となり、実験は中止した。介入中止後の血糖値には、安静群とストレプトゾシンを投与した群の間で差がみられなかった。
その後もコロナ禍の影響で実験動物の長期飼育の見通しが立たなかったため、研究計画の見直しをした。長期飼育が困難なため飼育期間を3ヶ月に短縮する代わりに、認知機能変化により高い反応性を示す位置認識試験に変更することとした。また、介入飼育にかかる負担が大きいと実験継続が困難なため、運動をホイールランニングに変更して自動化し、ケトン体投与の頻度を週3回に変更することとした。また、実験動物の世話にかかる負担を減らすためラットからマウスに変更する。マウスの海馬は小さく必要量が確保できない可能性があるため、分析は脳全体を用いることとすることとした。介入飼育の期間短縮、負担軽減をすることにより、コロナ禍で不測の事態が起きたとしても、アルバイト学生だけで介入飼育を継続できるようにすることが狙いである。
ラットを対照群、安静群、運動群、ケトン体投与群、運動+ケトン体投与群の5群に分け、対照群以外には糖尿病を誘発するストレプトゾシン(70mg/kg)を投与し、1週後には約6割のラットが糖尿病を発症した。運動群には中強度水泳運動を負荷し、ケトン体投与群にはβ-ヒドロキシ酪酸を腹腔内投与した。介入飼育期間は糖尿病による認知機能低下が現れるまでを想定していたが、飼育3週目にコロナ禍の影響により介入継続が急遽困難となり、実験は中止した。介入中止後の血糖値には、安静群とストレプトゾシンを投与した群の間で差がみられなかった。
その後もコロナ禍の影響で実験動物の長期飼育の見通しが立たなかったため、研究計画の見直しをした。長期飼育が困難なため飼育期間を3ヶ月に短縮する代わりに、認知機能変化により高い反応性を示す位置認識試験に変更することとした。また、介入飼育にかかる負担が大きいと実験継続が困難なため、運動をホイールランニングに変更して自動化し、ケトン体投与の頻度を週3回に変更することとした。また、実験動物の世話にかかる負担を減らすためラットからマウスに変更する。マウスの海馬は小さく必要量が確保できない可能性があるため、分析は脳全体を用いることとすることとした。介入飼育の期間短縮、負担軽減をすることにより、コロナ禍で不測の事態が起きたとしても、アルバイト学生だけで介入飼育を継続できるようにすることが狙いである。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K19526
- 体系的課題番号 : JP20K19526