2020年
Age of Information:―基本概念とその理論的解析―
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review
- ,
- 巻
- 13
- 号
- 3
- 開始ページ
- 197
- 終了ページ
- 208
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1587/essfr.13.3_197
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 電子情報通信学会
<p>リアルタイム性を重視するモニタリングシステムでは,常に最新の情報をモニタに表示することが肝要であるため,古くなった情報は極めて低い価値しか持たない.すなわち,取得からの時間経過に伴って情報の価値は減衰してゆき,適切な頻度で情報更新がなされない限り,モニタが表示する情報はほとんど無価値になってしまう.従来,このようなシステムに対する代表的な性能評価指標として遅延時間が用いられてきたが,これは情報の鮮度を保つという観点ではあくまで間接的な指標にすぎない.Age of Information (AoI)は,情報の鮮度を直接的に定量化する新しい指標であり,過去数年の間にAoIに関する研究は大きな広がりを見せている.本稿では,AoIの基本概念を解説し,更にその理論的解析法,並びに理論的結果から導かれるAoIの制御に関する基本的な考え方を紹介する.</p>
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- ID情報
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- DOI : 10.1587/essfr.13.3_197
- CiNii Articles ID : 130007779355