2015年4月 - 2019年3月
雲解像モデルのアンサンブルに基づく同化システムを用いた台風発生過程の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究は、台風発生期において、マイクロ波放射計等のデータから、現実的な環境場やメソ対流系の初期値を作るデータ同化システムを構築した。このため、本研究は、雲解像モデル(CRM)にマイクロ波放射計等のデータを入力するアンサンブルに基づく同化手法を開発した。主な開発項目は、1)降水情報のサンプリング誤差等を抑える手法の開発、2)CRM用の降水域の位置ずれ補正法の開発、である。
このデータ同化システムを使って、2013年の台風6号の事例のマイクロ波放射計等のデータをCRMに同化した。その結果から、この事例の場合、偏東風波動付近が湿っていて降水が起きやすい環境であることが、熱帯低気圧発生に重要であった。
このデータ同化システムを使って、2013年の台風6号の事例のマイクロ波放射計等のデータをCRMに同化した。その結果から、この事例の場合、偏東風波動付近が湿っていて降水が起きやすい環境であることが、熱帯低気圧発生に重要であった。
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- 課題番号 : 15K05294
- 体系的課題番号 : JP15K05294