2017年4月 - 2019年3月
脂質ドメイン形成とリポファジーの分子機構解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
我々は凍結割断レプリカ電顕法を駆使することにより、静止期に入った出芽酵母の液胞膜にステロールに富んだラフト様のドメインが形成され、脂肪滴がこの液胞膜ドメインに包まれながら液胞内に陥入し取り込まれることを明らかにした。また液胞膜へのステロール供給機構としてニーマンピック病C型タンパク質に注目し、出芽酵母オルソログであるNcr1/Npc2が液胞膜のラフト様ドメイン形成、ミクロオートファジー小胞の形成に必須の役割を担うことを見出した。さらに短時間の窒素飢餓時にもMVBの内部小胞をステロールの供給源としてNcr1/Npc2依存的にラフト様ドメインが形成され、脂肪滴が取り込まれることを明らかにした。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K15544