共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2023年3月

アフリカ遊動社会における接合型レジリアンス探求による人道支援・開発ギャップの克服

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

課題番号
18H03606
体系的課題番号
JP18H03606
配分額
(総額)
43,810,000円
(直接経費)
33,700,000円
(間接経費)
10,110,000円

平成30年度は、研究期間の初年度にあたるため、11月17日に慶應義塾大学で第1回研究集会を開催し、前研究課題の研究成果を総括・再検討しながら、問題点の洗い出しと今後の研究計画の練り直しの作業を進め、本研究課題へと引き継ぐ作業を中心に行った。
11月18日に本科研共催で、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フィールドサイエンス研究企画センター2018年度第2回フィールドサイエンスコロキアム「『地域研究からみた人道支援』をめぐって」を開催し、本研究組織から湖中、孫、太田、島田、波佐間、村尾、佐川が参加して、報告、コメント、質疑応答を行った。人道支援がより広い意味での人間観の問題と不可分であることなど重要な着眼点が得られた。
また、海外臨地調査を予定していた湖中、孫、佐川、波佐間、榎本、村尾、望月、リトル、ンババジが全て当初の予定通り海外臨地調査を実施し、調査資料を収集することができた。ケニア北部の遊牧民・農牧民については、湖中が紛争によって発生した国内避難民の物質文化追跡調査、リトルが経済的多様化と送金の役割の調査、孫が旱魃レジリアンス向上プロジェクトの効果と影響についての調査をそれぞれ実施した。エチオピアでは、佐川がローカルNGOによる平和構築介入が農牧民社会にもたらす影響を調査した。ウガンダでは、波佐間が暴力がヘルスケア・システムにおよぼす心理社会的影響についての調査、榎本が緊急フェーズからの移行期にローカルNGOが直面した状況についての調査、望月とンババジがアジュマニ県の難民居住地での支援状況や農牧復興についての調査を行った。ザンビアでは村尾が元アンゴラ難民の農業および都市交易網についての調査を行った。
また、予定通り本研究ウェブサイトの日本語版ウェブサイトの公開を開始した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18H03606
ID情報
  • 課題番号 : 18H03606
  • 体系的課題番号 : JP18H03606

この研究課題の成果一覧

論文

  12

書籍等出版物

  8

講演・口頭発表等

  19

社会貢献活動

  6

メディア報道

  4